一期一会
「一期一会」という言葉があります。
人生において、もう二度と会えないかもしれないという覚悟を持って
人と接することの大切さをいう言葉です。
幕末の大老、井伊直弼はその著作の中で茶の湯の席で主人と客人が心して対座し
一服のお茶を介し
最初で、もしかしたら最後となるかもしれない人とのかかわりの大切さを記していますが
その後も、主人は客人の姿が見えなくなるまで見送り
さらにその後再びもとの茶席に戻り
一人炉前に座り、相手をしのんで茶をたて
一人静かに飲んだといいます。
それはいましがた出会った客人のことを思い
次の動作にすぐに取りかからずに
客人に対し
心を残すということなのでしょう。
自分と出会い、かかわってくれた人に対する感謝の心を反芻する時間なのだと思います。
ローズマリーカウンセリングルームでは
「一期一会」の覚悟で相談にのぞみ
先ほどの「残心」の心構えで
縁あって出会った人に対し
自分とかかわって下さったことへの
感謝の気持ちを心に留め置く時間をしっかりと持ちたいと思います。